最後の100日~君に幸あれ~

前に進む勇気~9/11~


次の日になり私はいつも通り一人で登校した。

学校へ着くと周りから沢山の視線を感じる。

「え、あんな子いた!?」

「転校生??」

「俺タイプかも」


口々に言っているが私の耳には入らなかった。
何故なら目の前から、沢田君と二階堂君が喋りながら歩いてきているのが見えたから。

イメチェンして気持ち悪いとか言われたらどうしよう、と内心すごく焦っていたが、全く私が奥村美奈だと気づかずすれ違ってしまった。

「え、あの子俺狙っちゃおうかな」

「拓磨って、可愛ければ誰でもいいのかよ」

と二人が話していたことに気づきもせず、私は早足で校内へ入った。
< 36 / 182 >

この作品をシェア

pagetop