キミが好きなのは俺
「陽菜ちゃんって、美味しそうにご飯食べるよね。前もそう思ったけど。」
健一さんは、箸を置いて、軽く頬杖をつきながら私のことを見つめていた。
「え、私、そんな変な顔して食べていましたか?」
健一さんに見つめられていたことにびっくりしてしまい
ご飯を口に運ぼうとしていた途中で、手が止まってしまった。
「ううん。変な顔じゃないよ。あえて言うなら、見ているこっちが幸せになる顔かな。」
ハハッと笑うと、健一さんは再びお箸を手に持ち、ご飯を食べ始めた。
健一さんは、こういうことを、本当にさらっと言うよね。
言われているこっちの心臓のことも考えてほしいよ。
…ご飯を食べている時の顔が、見ている人を幸せにする顔。
褒め言葉だと思うし、言われてから心臓がドキドキし始めちゃったけど、なんだかとても恥ずかしい。
でも、ここ学校なのに…。
周りの人がこの会話聞いていたらどうするの。