キミが好きなのは俺

「ハハッ、ありがとう。陽菜ちゃんにプレゼントして良かったよ。」




私の声が裏返ってしまったことに笑ったのか、慌ててしまった私の様子に笑ったのかは分からないけど

健一さんはすごく楽しそうで嬉しそうだった。




「あ、いやっ。…こちらこそっ。ありがとうございます。」



健一さんに笑われてしまい、恥ずかしさもあって、うまく話せなかったから

とりあえずお辞儀をしてお礼を言った。




頭を上げると、健一さんの笑顔が目に入り、私も自然と笑顔になる。




なぜだか分からないけれど、自然に私も笑顔になれたことで

変な胸のドキドキが収まったというか、落ち着くことができた。






そういえば…いつ渡そうかな、クッキー。





今がすごくタイミングいい気がするけど…でも食事中だしなぁ。



それに、いざ切り出すとなると緊張もしてきちゃうし…うん、食べ終わったらにしよう。





気持ちが落ち着いた私は、その後、健一さんとは他愛のない会話をしながら

時々笑ったり、今度公開する映画の話で盛り上がったりしながら、ご飯を食べ進めた。





以前、ファミレスでご飯を一緒に食べた時とは違って会話が弾むようになったのは



それだけ健一さんとの距離が縮んだ証なのかな。
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