キミが好きなのは俺
すると、優くんは
「一昨日は…看病してくれて、ありがとうな。おかげで、もう元気。」
そう言うと、少し口角が上がっていた。
優しい表情をした、いつもの優くんが少し垣間見えた気がした。
「ううん、良くなって、本当に良かったよ。私も嬉しい。」
私も、いつものように笑えたわけではないけれど、微笑んで返事をした。
だけど、優くんは視線を下に落とし
「そっか。」
そう一言つぶやいただけだった。
「うん。」
やっぱり、何かが変な気がする。
会話を続けることができなくて
何か別の話を始めようとすることも、すごく躊躇してしまうような、重たい空気が漂う空間。
会話のない教室には、隣の教室から聞こえるギターやベースの音が、小さく伝わってくる。