キミが好きなのは俺
私自身ではどうしようもできない涙は、止まることを知らず、おまけに鼻水まで出てきてしまう。
「…あり…がと…。」
涙と鼻水で上手く声が出ない上に、きっとひどい顔になっている私は
申し訳なさを感じつつも、優くんの好意に甘えて、ハンカチをお借りすることにした。
そして、ハンカチを受け取ろうとハンカチに手を伸ばし、優くんとハンカチを介して繋がると
不思議と、心の中に温かさがじんわりと広がる。
心の中がぐちゃぐちゃして、どうしてこんなに涙が出るのか分からない状況の中でも
なぜか、優くんの温かさは感じることができた。
――ガタッ
優くんは、カバンを椅子に置いたまま、何も言わずに席を立って、そのまま窓側へと向かって行く。
そして、優くんは一番窓側の机に軽く腰掛けると、今にも雨が降りそうな、窓の外を見つめていた。