恋クロス
高校一年生
入学
ジリジリと鳴り響く目覚まし時計を止めると時計が目に入った
時刻は6時半
眠そうに起き上がり歯磨きをしに行く
誰もいない家にただ一人身支度をしているというのはまだ慣れない。
この春から東京にあるこの高校に通うがためにわざわざ引っ越してきた。
元は田舎で何にもないところで暮らしていたが、母に勧められて受験をしそのまま合格したため東京で住むことになった。
時間に余裕がないのがやや不便。
身支度を済ませてしまうと作る気にはならなかったためそのまま家から出て近くにあるコンビニへと足を運ぶ
「いらっしゃいませ!」
コンビニにつき自動ドアが開き店に入ると店員さんの元気な挨拶が響き渡る。
静か過ぎるせいかよくよく響いてしまってはいるが、朝のコンビニとはこんなものだろうとそのままドリンクコーナーにやってきた。
「これにしようかな。」
「よしこれにするか。」
そのまま手が重なってしまい
慌てて手を離して相手から離れた。
飲みたかったドリンクのことは諦めようとしふと相手の顔を見てみた。
ずいぶん整った顔立ちをしていて気品あふれる感じがしていた。
制服からすると高校生だろうか
「あんたこれいらないのか?」
「は、はい。そのお譲りします。」
「そうかよ。まぁありがとうな…その制服ってまさか桜川学院か。」
「は、はい。もしかして貴方も桜川なんですか?」