クールな公爵様のゆゆしき恋情
「デリア様が結婚? 本当ですか?」
驚いてしまいました。半年前のデリア様はどう見てもアレクセイ様に夢中でしたから。
「本当よ。お相手は友好国ファルティアの王族だそうよ。政略的な結婚でデリアの祖母がベルハイム王家の正当な王女だった事から選ばれたみたいね」
「そうですか」
「もしアレクお兄様が本当にデリアの事を好きだったのだとしたら、黙って見過ごす訳がないでしょう? それにアレクお兄様の態度を見ていれば聞かなくたって誰が好きなのか分かるわ。ラウラはもっと自分に自信を持ちなさいよ」
「自信……そうですね」
アレクセイ様の事に関しては、すっかり臆病になってしまった私です。
再び自信を持つことが出来るのでしょうか。
「アレクお兄様ともっと話し合うといいわ。私なんていつもレオンと喧嘩になる程言い合ってるわよ。勿論話し合いの後に仲直りはするけれど」
「お兄様もエステルには適わないでしょうね」
たじたじになってやり込められているお兄様の姿を想像すると、くすりと笑いが零れました。
「そうね。口喧嘩では私の全勝よ」
お兄様とエステルの間で口喧嘩以外は有り得ませんから、結局喧嘩はエステルの一人勝なのですね。
少しお兄様を気の毒に思いながらも、私は決心していました。
もっとアレクセイ様と諦めずに話し合ってみようと。
驚いてしまいました。半年前のデリア様はどう見てもアレクセイ様に夢中でしたから。
「本当よ。お相手は友好国ファルティアの王族だそうよ。政略的な結婚でデリアの祖母がベルハイム王家の正当な王女だった事から選ばれたみたいね」
「そうですか」
「もしアレクお兄様が本当にデリアの事を好きだったのだとしたら、黙って見過ごす訳がないでしょう? それにアレクお兄様の態度を見ていれば聞かなくたって誰が好きなのか分かるわ。ラウラはもっと自分に自信を持ちなさいよ」
「自信……そうですね」
アレクセイ様の事に関しては、すっかり臆病になってしまった私です。
再び自信を持つことが出来るのでしょうか。
「アレクお兄様ともっと話し合うといいわ。私なんていつもレオンと喧嘩になる程言い合ってるわよ。勿論話し合いの後に仲直りはするけれど」
「お兄様もエステルには適わないでしょうね」
たじたじになってやり込められているお兄様の姿を想像すると、くすりと笑いが零れました。
「そうね。口喧嘩では私の全勝よ」
お兄様とエステルの間で口喧嘩以外は有り得ませんから、結局喧嘩はエステルの一人勝なのですね。
少しお兄様を気の毒に思いながらも、私は決心していました。
もっとアレクセイ様と諦めずに話し合ってみようと。