クールな公爵様のゆゆしき恋情
アンテス家の守りは固いけれど、それでも万が一の事を考えると、無視は出来なかったとか。

それはアレクセイ様が臣籍に下り、フェルザー公爵となるまで続いたそうです。

「今はルーカス様のお気持ちは落ち着いたのですか?」

「ああ、俺は自分から望んでフェルザー公爵となったからな。ようやく目が覚めて冷静になれたんだろう。レオンとエステルの結婚式の後に謝罪を受けた。一時はベルハイムの先行きが正直不安だったが、まともな王になってくれそうだな」

「ルーカス様は本来はとえも優秀な方ですものね。謝罪を頂いたという事は、兄弟で話し合って全て解決したのですね?」

「解決はしたな。これと言って話し合ってはいないけど」

え? 謝罪を受けて仲直りをしたのでは無いのですか?

「レオン達の結婚式の後、俺は直ぐにアンテスに旅立ったからな。兄上と話し合う時間なんてある訳無いだろ? 少しでも早くアンテスに到着してラウラと関係改善しようとそればかり考えて、ろくに寝ないで馬を飛ばして来たんだからな」

「そ、そうなんですか」

だからアレクセイ様の到着は他の招待客の方より早かったのですね。

謝罪するルーカス様を放置したのはどうかと思いますが、私の事を想って必死に駆け付けてくれたのだと思うと嬉しいです。
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