溺愛〜ラビリンス〜
「ユズユズ慌てなくて良いよ?ユズユズは遅いのが普通なんだから…」
「爽くん酷い!」
私がトロい子みたいな言い方にプクッと頬を膨らませて怒る。
「アハハ…いつものユズユズだ!」
そんな私の顔を見て嬉しそうに爽くん笑った。爽くんすごく心配してくれたんだね…
「爽くん…ありがとう。ごめんね…迷惑かけて…」
「バカだな…ユズユズは…誰もユズユズに迷惑かけられたなんて思ってないよ。そんな事気にしてんじゃねぇよ!分かった?」
「うん…。」
素直に返事をする。
「もう翔真に心配かけんなよ?迷惑はかけてないけど死ぬ程心配はしてたぞ?」
と教えてくれた。そうなんだ。翔兄ぃはいつも私の事を心配してくれる人だ。今回の事でどれだけ心配をかけただろう。自分の事ばかりだった事に気づいて居たたまれなくなる。
「翔兄ぃに後で謝る。」
私がそう言うと爽くんは何故かニヤリと笑う。
「謝んなくても大丈夫だよ…それより翔真の傍に居て甘えていれば、翔真は機嫌良いと思うぞ?」
そんな事で翔兄ぃの機嫌が良くなる訳ないよ…心の中で呟いた。