溺愛〜ラビリンス〜

健人と爽が少し離れた場所でそれぞれ連絡を始める。凌がタオルを持って来て翔真の額から流れる血を拭いた。


「凌、確かこの近くの大きな病院て竹内総合病院だったな?」


「あぁ……」


「確か…うちのメンバーの家がやっている病院じゃなかったか?」


俺の言葉にハッとした凌は、携帯を握りしめ立ち上がった。


「連絡しておく。」


そう言って駆け出して行った。





バタバタとする中、連絡を終えた爽が戻ってきたが、その表情が曇っている。心配になって爽が報告してくる前に声をかけた。


「どうした?」


「ユズユズが電話に出ない。」


爽が剥れた感じで言う。


「何回もかけたのか?」


「あぁ…10コール以上鳴らした。2回かけたけどだめだ。」


「ハァ……仕方ないな。もう少ししたらまた連絡しろ。」


「分かった。」


爽との会話の途中で健人が戻ってきた。





< 483 / 671 >

この作品をシェア

pagetop