ツンデレ社長の甘い求愛
「長日部さん!」

「はっ、はい!」

ついこっちもかしこまってしまうと、長い前髪と眼鏡のせいで見えない瞳を向けられた。


「もしご迷惑でなければ、時間が合うときにまた一緒に散歩に行きませんか?」

「え、一緒に散歩ですか?」


えっと……それはつまり、もしかして私と一緒に散歩したいってこと?

変にドキドキしてしまった私に対して、山本さんはバッサリ言い切った。


「はい! カイくんにラブと一緒に遊んで欲しいんです」

笑顔で言い切る彼にズコッと前のめりになってしまう。


そうですよね、私とじゃなくてカイくんね。
ラブちゃんのためですよねー。

少し考えれば分かる答えに、なにをひとりドキマギしているのよ。


「……やはりご迷惑でしょうか?」

答えない私にオロオロしながら窺ってきた山本さんに、慌てて両手を横に振った。

「いいえ、そんなことないです! カイくんも喜びますし、ぜひ」

「本当ですか!? ありがとうございます!」
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