ツンデレ社長の甘い求愛
進行役員が『第一企画部、お願いします』と言う頃には会議室の奥、今井社長の近くへと向かっていく。


頼んでおいた資料が出席者に配られていく様を見ながら、プレゼン場所に立った。

主任はプレゼンで使用するスライドを、パソコンで操作してもらうことになっている。


普通役割は逆じゃないの? って聞かれてしまいそうだけど、これが一番ベストな配置なのだ。


ズラリと目の前に構える重役たち。
その中心にいる最大の敵、今井社長。


小さく深呼吸をし、笑顔を取り繕った。

「第一企画部の馬場です。本日はよろしくお願いします」

「なんだ、またお前か」

挨拶をすると聞こえてきたのは、今井社長の溜息交じりの声。


えぇ、そうですまた私です。


それというのもすべてあなたの責任ですよ!

プレゼンは各企画部の代表二名で、主に発案者が行うことになっていますが、社長が怖くて誰もやりたがらないから仕方なく私なんです! 

とはもちろん言えるはずもなく、勘に触る言葉にピクリと眉が反応しつつも、笑顔を貼り付けた。
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