ツンデレ社長の甘い求愛
ラブちゃんがカイくんと仲良しだから、会えば話をしてくれているだけだし。

私が勝手に恋心を抱き始めているだけで、きっと彼は私のことなんて、ただの隣人としか思っていないはず。

あれ? なんだこれ。
今度は胸が痛い。

そもそも山本さんには、彼女がいるかもしれないじゃない。

だって一緒にいると心地よいし、優しいし、なんか和まされちゃうし。

私と同じことを思う人は、会社にいるはず。

そんな彼に彼女のひとりやふたり、いてもおかしくないよね……?


久し振りにときめいて浮かれ過ぎ。
もっと冷静にならないと。

大きく深呼吸をし、今度こそ本当に気持ちを入れ替えて亜美ちゃんに説明していった。



「かすみ先輩、ありがとうございました。とても勉強になりました」

「それはよかった。またなにか分からないことがあったら、遠慮なく聞いてね」

説明を終え自分の席に戻ろうとしたとき、電話を終えた部長が周囲を見回し声を上げた。

「悪い、誰か手の空いているやついないか?」
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