ツンデレ社長の甘い求愛
部長の声にみんな一旦手を休め、スケジュール確認をし始めた。
もちろん私も。

席に座り、デスクの引き出しにしまってある手帳を取り出し確認する。

えっと……今日は特に予定はないんだよね。
急ぎの書類もないし。

なかなか名乗り出る人がいない中、立ち上がり部長のデスクへと向かっていく。

「部長、私でよろしければ」


すると部長は安心したように肩を落とした。

「よかった、それに馬場くんなら安心だ!」

さっきまで切羽詰った顔をしていたというのに、椅子の背もたれに寄りかかり、ガハハと笑い出した。

「それでご用件は?」

さっそく本題に切り込むと、部長は慌てて体制を戻し話し出した。


「カフェで研修中だった新入社員が急用で出られなくなってしまったようで、人手が足りないらしいんだ。ちょうど昨日から新しくオープンしたばかりで混雑していて、手が空いている社員を回してほしいらしい」


部長の言うカフェとは、正式名称【フラワーカフェ】。
我が社の系列である飲食店のひとつだ。
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