好きになるまで待ってなんていられない
−相席−


日曜。

痛かった足も落ち着いた。
傷の痛みも気にならない程度になった。

普段より更に遅く起きた。
日はもう随分と高い位置にあった。


「おはようございます」

お線香を立て、手を合わせた。

カラカラ…。

「…ミンちゃん、おはよ」

少し傾いていた。風でも吹いたのかな。
…何か支える物。割り箸で何とかなるか。

常備してある割り箸を取りに行き、割った。交差して立ててみた。
大丈夫そうだった。
水をかけた。…何だかまた倒れてきた。

「ミンちゃん…頭が重くなり過ぎたんだねー…」

も一度グッと差し込んでみた。何とかなった。

「…ミンちゃ~ん、お昼から買い物しに出掛けなきゃいけないけど、あいつに会ったりしないよね…」

…。

ま、返事は無いのは知ってるけど。
はぁ、珈琲飲もう。
シャワーして…、取り敢えず、出来る限り買い溜めしておかないとね。
更に更に、会いたく無いから。

もう一つ、別に階段があるといいのに…。
せめて反対側が階段だったら御の字だったのに。

んー…この際避難ばしごででも下りちゃう?何事かと下の人に思われちゃうよ…。しないけどね。

…どんだけ避けたいんだか。
はぁ、…眠い…。
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