苦手な言葉レンタルします!「辞めます!」編
――翌日
沢木はオフィスの扉を押して、山田課長の席へ真っ直ぐに向かった。
「おはようございます課長!。一番考えましたが、私の気持ちは変わりません。申し訳ありません」

今まで見せた事のない沢木の毅然とした態度に、山田課長は肯くしかなかった。
「・・・上司に、君の気持ちの強さを伝えるしか無さそうだな・・・」
山田課長は、もう引きとめようとはしなかった。たぶんそれは、昨日巾着袋のお札をパワーアップしてもらった効果に違いない。

その日の退社時に、沢木は山田課長から退社が正式に認められたと知らされた。
沢木は、込み上げてくる笑顔を必死で隠し、神妙な顔で課長に礼を云って、喜び勇んでオフィスの扉を押した。
< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop