苦手な言葉レンタルします!「辞めます!」編
もし、自分が早めに上司や同輩へ沢木の素行を相談出来ていたら、異例の昇進もなかった筈だ。川西部長のそんな思いをよそに、沢木は調子付いていた。先日まで同僚だった、部下達へ小言三昧の果てに、自分の昇進をひけらかす。

川西部長は、思い余って沢木を呑みに誘った。直接注意をする勇気は無かったが、酒の力を借りれば、多少の苦言ぐらいは口に出来るかもしれない。そう思ったのだったが・・・
「良い店ですね~部長!部長も結構危ない橋渡ったんでしょうね?」

沢木は、酔えば酔うほど毒づいた。部長も自分と同じように、ちょとした不正をを重ねて、今の地位に付いたのだろうと云わんばかりに・・・。
川西部長は、苦言どころか、自分が責められても反論すら出来ずに、黙り込んでしまった自分の気弱さが情けなかった。

店を出た二人は、殆ど無言で駅への道を歩いていた。
ほろ酔いの沢木は、道すがら目にした懐かしい看板へ目をやった。
~口説き文句からプロポーズの言葉まで~各種<言葉>レンタルショップ

~~~6へつづく~~~

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