好きって言ったら、どうする?





───────────────
─────────
────









それから、学校が終わって



私はカナと校門の前で別れて
塾へと向かう。







今日は、塾に行く最後の日だった。








塾の先生とも担任の先生と同じような話をして


後日 報告をすることになると思う。









(……もう、温かくなってきたな……。)









私は空を見上げながら




その晴れた空の下の───




新しい芽が出て
葉をつけ始めている 木々を見た。









……もう、冬も終わっちゃうんだ。










(……結局)








雪が降ったのは

今季ではあれが最初で最後だった。









もうこれからは気温も温かくなって




寂しかった木も


また葉や花をつけて
華やかになっていくんだろう。










────そうやって、あの日がどんどん遠ざかっていくんだ。









(……こうやって)









何度も何度も繰り返すうちに






忘れることができるのだろうか。








忘れてしまうのだろうか。









……あの日の雪も忘れて









そのまま



全て消えてしまうのだろうか───









「……北澤。」

「!」









───そんなことを思っていると







ふと後ろから声をかけられ


私はその声に、1度足を止めて振り返った。






< 305 / 428 >

この作品をシェア

pagetop