好きって言ったら、どうする?
───────────────
─────────
────
それから、学校が終わって
私はカナと校門の前で別れて
塾へと向かう。
今日は、塾に行く最後の日だった。
塾の先生とも担任の先生と同じような話をして
後日 報告をすることになると思う。
(……もう、温かくなってきたな……。)
私は空を見上げながら
その晴れた空の下の───
新しい芽が出て
葉をつけ始めている 木々を見た。
……もう、冬も終わっちゃうんだ。
(……結局)
雪が降ったのは
今季ではあれが最初で最後だった。
もうこれからは気温も温かくなって
寂しかった木も
また葉や花をつけて
華やかになっていくんだろう。
────そうやって、あの日がどんどん遠ざかっていくんだ。
(……こうやって)
何度も何度も繰り返すうちに
忘れることができるのだろうか。
忘れてしまうのだろうか。
……あの日の雪も忘れて
そのまま
全て消えてしまうのだろうか───
「……北澤。」
「!」
───そんなことを思っていると
ふと後ろから声をかけられ
私はその声に、1度足を止めて振り返った。