好きって言ったら、どうする?

*Section14








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「………!北澤!」

「……!」









──────次の日 12月24日









私が待ち合わせの駅前に立っていたら

改札から走ってきたのか、
少し息が上がっている要くんに 名前を呼ばれた。






私はそれに気がついて 彼を見上げる。










「ごめん、待たせて。先に来てたんだ?」

「ううん。私もさっき着いたばっかりだから。」









少し申し訳なさそうに眉を下げる
優しい彼に

私は首を横に振って、笑顔を向けた。







要くんは相変わらずお洒落で


駅前で誰かを待っている女の人達も
彼の姿をチラチラ見て気にしている。






やっぱり要くんは相変わらず、王子様のような存在らしい。









「……今日は、ありがとう。」

「え?」

「正直、承諾もらえるなんて自信無くて。」









要くんは私を見つめながら
少し照れたようにはにかんで、そう言った。





私はそんな彼に小さく笑みを浮かべながら
彼を見つめ返す。










「…じゃあ、行こっか。」

「うん。」









そう言って



要くんは私の手を自然と取って
自分の手で包み込んだ。






繋がれた手に

私は何も言わず、抵抗もせずに
そのまま私も 握り返す。









(……他の人が見たら)









きっと私達を見て、カップルだと思うんだろうな。








そんなことを考えながら

私は要くんに導かれるままに
街中を歩き進んだいく。











─────現在の時刻:午後7時。









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