好きって言ったら、どうする?







私がそうして
目をそこに止めていると


要くんがそれに気がついて、
私に尋ねてきた。









「北澤?メリーゴーランド乗りたいの?」

「っ……あ…。」









私は彼の言葉にハッと我に返って

隣の要くんを パッと見上げた。






要くんはそんな私を見て
「ん?」と不思議そうにしていて



私は小さく笑みを浮かべながら

静かに…首を横に振る。









「ごめん、ちょっとイルミネーションに見惚れちゃって。」

「あぁ、そうだったんだ?
……あ!見て北澤!」









私の言葉に
要くんはそう言いながら 不意に指をさして



私はそれを辿るようにして

彼の指差した先を見た。









「ロープウェイ…?」

「そう。多分あれに乗れば
園内全部見渡せるところに行けるんだと思う。」









(………!)









彼の言葉にピンときて
私が顔を上げて要くんを見ると



要くんも私を見ていて

小さく頷きながら
繋いだ手を 優しくひく。






あれに登ればもっと綺麗な夜景───

ここのイルミネーションを見渡せるらしい。







私は要くんのその提案に乗って

彼の進むまま
ロープウェイ乗り場へと向かっていった。








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