好きって言ったら、どうする?













「ぁ……ぁの…っ?」

「……もういいのか?寝てなくて。」

「……へ。」











しかし






そんな風に 混乱して赤面する私へ
勇さんは動揺した様子なくそう尋ねて








そして次の瞬間





パチッ…と 頬に冷たい何かが当たった。










それと同時に 勇さんの顔が離れる。











「え……あれ?ペットボトル…?」

「お前がさっき飲んでたやつ。
冷てェの、気持ちいいかと思って。」










そう言いながら
私の頬にペットボトルを当てる勇さん。










(……あ、あれ?
これって、もしかして……)










ただ看病してくれてた……だけ…?











私はそう気づくと

思わず ブワッ──!と顔に熱を集めた。










(っ───は、恥ずかしい!)











私は自分の頬に手を当てて
身悶えた。









私てっきり

キスされるのかと思っ……わぁぁあ!!










あの状況で顔を赤くしてしまったことに恥ずかしくなって

私は思わず 勇さんから視線を逸らす。








勇さんはただ私のために
冷やしてくれようとしただけなのに…!










勘違いも甚だしいと
自分で羞恥に悶えていると



勇さんが不意に尋ねてくる。











「…腹減ってねぇ?」

「え?」

「もう12時過ぎてるし
そろそろ昼でも食べるか。」











つか食える?動ける?と


勇さんは何ら気付いていないというか

私の反応を何とも思っていない様子で
顔を覗き込んできた。








私は慌てて縦に首を振って

まだ赤い自分の顔を どうにか誤魔化す。











「じゃあ一旦移動するか。」

「そ、そうですね!」










私たちはそう言って
ベンチから立ち上がり、

荷物を持って 園内を移動し始めた。














この時私は






勇さんの耳が少し赤くなっていたことに


全く気付いていなかった───。





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