好きって言ったら、どうする?
「本当にあのお兄さんと仲良いんだね。」
「う、うん。あはは……。」
「北澤はあの人のことが好きなの?」
「…え?」
本当にごく普通に
そんなことを尋ねられて
私は思わずそんなこえを上げてしまった。
そしてその言葉に
正直に───顔を赤らめてしまう。
「…え?あ、あの……えっと……。」
「北澤、顔赤くなってるよ。
あはは、本当に素直だなぁ〜。」
「っ……。」
要くんはそうやってまた笑いながら
私にそう言った。
何も返せず
私が恥ずかしさに顔を俯かせれば
要くんが不意に
私の携帯の画面のある部分を指差す。
「これ。」
「…え?」
「男の俺から1票、コレで。」
優しい声でそう言われて
指差されたところを見れば
そこには
頭の後ろで三つ編みをピンで留めた様な
可愛いお手軽なヘアスタイルの画像。
ちょうどさっき
これなら出来るかな、と
吟味していたものだった。
「変にたくさん盛るより
このくらいが可愛いと思うよ。」
要くんは優しく微笑みながらそう言うと
いつの間にか到着した塾の入り口の
扉を開けてくれる。
そして私を先に中に入れてくれて
上に上がるための
エレベーターのボタンも押してくれた。