好きって言ったら、どうする?








そしてそれから
私は授業を受け終えると


道具をカバンに仕舞い始める。










「北澤。」

「!」










そんな時に、私の席に要くんがやってきて


「はいコレ。」と
一枚の紙を手渡された。










「あ…地図!わぁ、すごい丁寧に…!」

「これ見ながら行けば、多分だいたい分かると思う。
道間違えたとしても絶対どっかの大通りには出るから。」











だから安心してね、と


優しい笑顔で言われて

私も「ありがとう!」と笑顔で返す。






要くんの紳士で親切な対応に
私はつくづく感動した。











「北澤はもう帰るの?」

「ううん。今日はこのまま自習して
9時くらいに帰ろうかなって。」

「そうなんだ。
俺も自習室行くから、頑張ろうね。」










じゃあ、と


要くんはそのまま私に手を振って
教室を出て行った。





私も手を振り返して

荷物を持って、教室を出る。










(これで海に行ける!
勇さんビックリするかな?)










『お前ここの行き方知ってたんだ。』
なんて言われるような気がして


私はそう言う勇さんの姿を想像しながら

1人でルンルンと気分を上げた。







当日が楽しみで待ちきれない!








そんな風に思いながら


帰る時間までの残り時間
頑張って勉強に励んだ───。









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