オレの隣で、笑って。 【完結】
first:ライバルは、女子力100%
昼休みのまどろみタイム。
この時間を満喫するために学校に来てる、と言っても過言ではない私、

岬 椎名 ミサキ シイナ 16歳。

JK1。バレー部所属。
好きなことは バレーボール、音楽を聞く、ジブリの映画、
それから・・・窓際の一番後ろで、男子と戯れてるアイツ。

湯江 蒼 ユエ アオイ 16歳。
DK1。サッカー部所属。
好きなことは サッカー、音楽を聞く、学食の塩ラーメン。
マネージャーの1年生の女のこと付き合ってるとか付き合ってないとか、そんな噂は聞かないフリしてます。

アイツから視線を戻し、ガールズトークで盛り上がる。
友だちと、恋バナや部活の話なんかをし、アハハハ~と声をあげる。

ガラッ

教室の、前のドアがガラッと開いて「湯江せんぱーい!」と甘ったるい声で呼びかけてくるのは、先ほどご紹介致しました、サッカー部1年マネの北岡さん。
「ん?」と顔をあげ、男子の間をぬって北岡さんの元へと向かうアオイ。
ヒューヒューと、男子たちのからかう声が聞こえる。

・・ヤダナ・・・

自然とアオイと北岡さんのツーショットに目がいく。
「見すぎだよ」とりっちゃん。
「そんなことっ」
「どうなの? 湯江って、ほんとにあの子と付き合ってるの?」
「さ、さぁ~。わ、私、トイレ行ってくる!」
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