オレの隣で、笑って。 【完結】
fifth:彼の右肩
よっしーに”ごめんね”を言ったあと。心細くなって、ここに居ちゃいけないような、後ろめたい気持ちになって、私は正門へと歩き始めた。

もう少しで正門を出る、というとき。

「シーナ!」

背後から走ってくる、アオイの気配を感じた。
どう反応したらいいのかわからなくて、ただ、そこでじっと止まっていた。




「シーナ! 
『待ってろ』って、言っただろっ」




私の横に並んだアオイは、「行くぞ」と、ボソリとつぶやいて、前を歩きだした。
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