極上な御曹司にとろ甘に愛されています
田中はそう返事をすると、無言でパソコンを立ち上げ仕事に取りかかった。

俺も電話がかかってきて対応していると、萌が戻ってきて今度は近くにあるコピー機の紙を補充し始めた。

だが、動き回って暑くなったのか、萌はシャツの一番上のボタンを外して腕捲りをし、段ボールを開けてA4サイズの用紙を取り出す。

萌に気づいた田中が席から立ち上がって、彼女に声をかけた。

「……相田さん、金曜日はごめんね」

軽く萌に向かって頭を下げる田中。だが、彼の顔が段々赤くなる。

あっ、これは……萌の胸元に気づいたな。

それに……しゃがまない方がいいって忠告したのに萌は忘れてる。

太ももが見えてるんだけど……。

従姉の歩に萌の服を頼んだのは間違いだったかもしれない。

「……高橋さんが全部やってくれたし、気にしないで」
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