極上な御曹司にとろ甘に愛されています
真木さんがタクシーの支払いを済ませると、俺達は暖簾をくぐって店の戸をガラガラと開けて中に入る。

小豆色の和服姿の店員が俺達を出迎えると、真木さんが自分の名前を伝えた。

「お待ちしてました。こちらになります」

店員に案内されたのは堀ごたつ式の個室。部屋からは庭園も眺めることが出来て、都心なのに都会の喧騒を忘れてしまいそうになる。

すでに頼んであったのか、俺達が席に座ってしばらくすると、料理が運ばれてきた。

「わ~、豆腐懐石だあ」

手をパチパチさせながら萌が嬉しそうに微笑む。

湯豆腐ならヘルシーだし、身体も温まるし、さすが真木さん、いいチョイスだな。

女の子が喜びそうなツボを押さえてる。

「いい店知ってますね、真木さん」

俺が感心したように言うと、真木さんは自慢気に頷く。

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