極上な御曹司にとろ甘に愛されています
6、彼の異変
いつものように八時三十分に出勤して給湯室の準備をすると、紅茶を入れて自席で一息ついた。

今日は木曜日。

平日ではあるが、GW中の平日ということで休みを取る社員も多い。

電車も空いていたし、うちの課も出勤してくるのは半分くらいかも。

まだ誰もいないオフィスで私は「う~ん」と腕を伸ばしてストレッチする。

体調はいい。あれほど辛かった風邪はすっかり良くなった。

どこにも外出する予定もなかった私は、この連休は家でのんびり。

異動でGWの予定なんて立てる余裕もなかったもんね。

お布団を干したり、シーツを洗濯したり、冷蔵庫の中身の整理をしたり……自分なりに有意義な休日を過ごした。

平和だったと思う。

恭介と過ごしたあの週末がまるで夢のように感じた。

でも……自分の身体は恭介の温もりも、彼の唇の感触も覚えている。

あれは夢ではなかった。
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