極上な御曹司にとろ甘に愛されています
とりあえず折り返し電話するように伝言を残して電話を切る。しかし、五分経っても電話は来ない。

再度スマホに電話するも、やはり田中君は電話に出なかった。

このまま連絡つかなかったらどうしよう‼

あ~、田中君、早く電話かけてきて!

この案件が心配で自分の仕事に手をつけられないまま、また無情にも五分が経過。

一分一秒がとても長く感じた。

相手は至急って言っていた。来週に持ち越せない。私のせいでこの取引が駄目になったら……とそんな最悪の事態を考えてしまう。

誰も頼れる人がいなくて私は半泣き状態。

このままではいけないと思い、真木さんのスマホに連絡しようと電話に手を伸ばしたその刹那、背後で高橋さんの声がした。

「ただいま~。あれ、相田さん、まだいたの?」

「高橋さん……」

私は振り返って涙で潤んだ目で高橋さんを見上げる。目の前に現れた彼が救いの神に見えた。
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