極上な御曹司にとろ甘に愛されています
支社長が俺の肩に手を回し、声を潜める。

この人……酔ってるな。

『いますよ。可愛い子が』

俺は澄まし顔で答えるが、支社長がニヤニヤしながら俺に絡んできた。

『恭介の恋人の写真が見たいなあ』

……見せないともっとしつこく絡んできそうだな。

仕方なく俺もスマホを取り出して、萌の写真を探すと支社長に見せた。

『これが俺の彼女ですよ』

それは、桜の木の下で彼女を撮った写真。

GWの休みにふたりでドライブして福島に行った時の写真だった。

四月は異動で花見どころじゃなかった萌は、『お花見が出来て良かったです』と言って凄く喜んでいた。

東北だと五月でも桜が見れるらしい。

思い付きで福島に行ったが、温泉に入れたしふたりでゆっくり出来て良かったと思う。

『おお。とても愛らしくて可愛いねえ。この艶のある黒髪。触ってみたいね』

支社長が興味深げに萌の写真を見る。

誰が触らせるか……心の中で俺は毒づいた。
< 221 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop