極上な御曹司にとろ甘に愛されています

「相田萌さん、俺と結婚してくれませんか？」

目を細めて微笑み、改めて萌にプロポーズすると、彼女は声をつまらせながら「……はい」と返事をした。

俺は頬をつたる萌の涙を指で拭うと、彼女に顔を近づけ自分の想いを込めてキスをする。

頭に思い浮かぶのは、これまで萌と過ごしてきた楽しい日々。

一緒に料理したり、ドライブしたり、テニスや釣りをしたり……。

これからも彼女と同じ時を過ごして、同じ思い出を作っていきたい。

死ぬまで俺達はずっと一緒だ。

想いが強くなって、キスも深まる。

だが、ここが病室であることを思い出し、すごく名残惜しかったが俺は自制してキスを止めた。

「……マズイ。このまま病室で萌を抱いてしまいそうだ」

俺の言葉に現実に戻ったのか、萌は恥ずかしそうにポッと頬を赤く染める。

「あ……」

「そろそろここを出ようか。諸手続きはじいさんが済ませてくれたみたいだし」