極上な御曹司にとろ甘に愛されています
俺にこうして運ばれるのは、彼女にとってかなりの屈辱に違いない。
「中腰で重いもの持ったんじゃないの?そういう時は近くにいる野郎を上手く使うんだよ」
妹を諭すような口調で背中を優しく撫でながらアドバイスすれば、華ちゃんは口を尖らせた。
「……チャラ男じゃないんだから、先輩方をこき使うなんて出来ないですよ」
……どうやら華ちゃん視点では、俺はうちの課の底辺にいるらしい。
俺を顎で使うくせに……。
「俺には全然遠慮しないのになあ。何で?」
俺の指摘に華ちゃんは俺から視線を逸らして答える。
「それは……その……チャラ男だから。……あ~、スーツタバコ臭いですけど、また吸いましたね?」
唐突に話題変えて……この動揺ぶりはかなり怪しい。
顔も赤くなってるし……。
はは~ん、さては俺の事、男として意識してるな。
「さっき時間潰すのにちょっとね。なんか、華ちゃん顔赤くない?」
華ちゃんの心の中を探るように顔を近づけると、彼女は俺から離れようと大きく仰け反った。
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