極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「顔を合わせると減らず口ばっかり叩きますけど……でも、自慢の弟です」

水の入ったコップをもてあそびながら、相田さんは照れ臭そうに言う。

「弟さんとはいくつ離れてるの?」

「三つです。今年大学四年なんですけど、就職が上手く決まるか心配で」

「彼なら人当たりも良いし、面接も問題ないんじゃないかな?」

「そこは要領よくやるんですよね、うちの弟」

「俺の悪口でも言ってるの、萌姉?」

背後から声がしたかと思ったら、相田さんの弟がニヤッとしながら飲み物を持って立っていた。

「高橋さんにはシャンパン。萌姉にはオレンジジュース」

そう説明しながら、相田さんの弟はグラスをカウンターテーブルに置く。

「相田さんはお酒飲まないの?」
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