極上な御曹司にとろ甘に愛されています
言われるまま両手を上げると、高橋さんは私が着ていた服を素早く脱がし、ホットタオルでさっと私の身体を拭く。

身体を見られて恥ずかしいとか、彼から逃げ出す……なんて考えも浮かばず、高橋さんにされるがままだった。

上体を起こしただけなのに、身体がグッタリして疲れを感じる。

「お水飲む?」

高橋さんに差し出された水の入ったコップを見て、私はコクンと首を縦に振った。

彼が手をコップに添えてくれて、二口ほど水を飲む。

少しは喉が楽になった……そう思ったら、また咳き込んでしまい口を押さえた。

「大丈夫?辛いよね」

「……ご……ごめん……なさい」

そう言うのが精一杯。

「横になった方がいい。熱だってあるし、寝てて」

高橋さんが私の背中に手を添えて、ゆっくりとベッドに寝かせてくれた。

「氷枕持ってくる」
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