極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「うん、今のとこ胸の音は大丈夫そうね。じゃあ、次は口開けてくれる?」

出来るだけ大きく口を開けると、日高さんはペンライトを持ちながら喉を見た。

「……喉が赤いわね。咳もしてるし、風邪だわ。薬出しとくから、後で恭介に飲ませてもらいなさい。こいつ、家来のようにこき使って良いわよ」

フフッと笑って、日高さんは高橋さんの胸を小突く。

「俺を自分のもののような言い方しないでくれるかな?非常に不愉快なんだけど」

腕を組んで高橋さんは日高さんを睨み付ける。

「あら、違った?」

日高さんは挑発的な目で高橋さんを見る。

「自分より年下の人間を下僕のように扱うのは人間として問題あるだろ?」

「そんなこと言っていいのかしら?彼女の着替えだって買ってきてあげたのに。この貸しは高くつくわよ」

「俺はあんたにいっぱい貸しがある。それで十分お釣りがくるはずだけど、忘れたのか?医者のくせして記憶力悪いんだな」
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