お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~

私の友達でも、10年近くにわたり不妊治療していた友達がいる。

精神的にもキツいし、検査等、苦痛を伴うことがあると聞く。何よりもコストがかかり、体外受精をする前に、友人は不妊治療を断念した。口にこそしなかったが、同僚でも同じような子がいた。

2人目を出産した総合病院の産婦人科は、不妊治療でも有名な所だった。私は妊婦検診を受けに通院していた。

私が妊婦検診を受けていた診察室の隣が不妊外来で、不妊外来の待ち合いに同僚がいたのを見た。

「私そんなに子供が好きじゃないし、旦那と2人でいいんだ」と子供は持たないと言っていた。

何となく、彼女と顔を合わせないようにした自分がいた。お腹の大きな私を見たら、彼女はどう思うのか?

顔を合わせないようにする事自体だめなのか、ちゃんと挨拶して話しかければよかったのかわからなかった。

彼女は私が次男を出産した翌年に子供を授かり、男の子を無事に出産した。

今ではすっかりママ友しているが、あの時の事は別に伝える必要はないと思った。最近は彼女が仕事に復帰し、顔を合わせなくなった。

お互いの子供の成長をFacebookに載せ、いいね、やコメントでお付き合いをしている。

今の楽しみは、子供の成長。直哉が傍にいてくれること。

そして下手な小説を書くこと。

そして奥さんやそのバックグラウンドを何も考えずに、先生との過去を振り返ると、私はやはり先生を愛していた・・・。

< 182 / 184 >

この作品をシェア

pagetop