ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
「なんか最近の明里ちゃん、艶めいてるね」
「えぇ?っと、どこがどのようにですか?」
「うーん。お肌がね。髪もすごく艶々して見える。明里ちゃんの場合、若いっていうのもあるけど、それだけじゃなくて。元からきれいな素肌してると思うし、髪だって元々コシがあってサラサラ・ツヤツヤだし。女らしさに磨きがかかってキラキラしてる。さてはいい恋愛してるんでしょ」
「そぅかなぁ。エへへ」

望月さんとの「おつき合い」が、「いい恋愛」と言えるのか。
・・・あんなに誰かに惹かれたことも、夢中になったことも、あそこまで誰かを好きになったこともない、という点では、私、いい恋愛してるのかもしれない。
それに、望月さん自身、とても・・・とても男らしくてステキな男性(ひと)だし。

「結婚するの?」
「いえいえっ!全然予定ないです」
「そう?良かった。ほら、望月さん辞めるじゃない」
「えっ?」

望月さんのことを考えていたせいか、鹿毛の口から「望月さん」という言葉が出たとき、私はドキッとしてしまった。

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