ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~
「では。いただきます・・ん?これ、りんごの匂いしない・・・」
「濃度高えからな。少しずつ飲むんだぞ」
「あぁそれで・・うっ」
ゴホゴホと咳込む私に、向かいに座っている望月さんは「おい。大丈夫か」と言いながら、席から立ち上がろうとしてくれた。
でも私はそれを、右手で制して止めた。
「だいじょうぶ、です。喉にグッときちゃっただけ。望月さんに言われたのに、一口が多かったみたい・・」
「そうか。ひとまずこれ飲むか」と言って、望月さんはお水が入っているグラスを私の方へ差し出した。
「すみません。一口だけ・・・ありがとうございました」
「他の頼むか」
「いえいえっ。大丈夫。これでいけます。少しずつ飲むから」
「そうか。おまえ、意外と飲めるんだな」
「ていうか、今日は厄落としに飲むって決めたから」と言いきった私に、望月さんはククッと笑いながら「無理すんなよ」と言った。
「しませんって。じゃあ、お互いの厄落としに・・・乾杯っ」
「おう」
私たちのグラスが合わさるカチンという音が、私たちの周りに静かに響いた。
「濃度高えからな。少しずつ飲むんだぞ」
「あぁそれで・・うっ」
ゴホゴホと咳込む私に、向かいに座っている望月さんは「おい。大丈夫か」と言いながら、席から立ち上がろうとしてくれた。
でも私はそれを、右手で制して止めた。
「だいじょうぶ、です。喉にグッときちゃっただけ。望月さんに言われたのに、一口が多かったみたい・・」
「そうか。ひとまずこれ飲むか」と言って、望月さんはお水が入っているグラスを私の方へ差し出した。
「すみません。一口だけ・・・ありがとうございました」
「他の頼むか」
「いえいえっ。大丈夫。これでいけます。少しずつ飲むから」
「そうか。おまえ、意外と飲めるんだな」
「ていうか、今日は厄落としに飲むって決めたから」と言いきった私に、望月さんはククッと笑いながら「無理すんなよ」と言った。
「しませんって。じゃあ、お互いの厄落としに・・・乾杯っ」
「おう」
私たちのグラスが合わさるカチンという音が、私たちの周りに静かに響いた。