私の青春、君の人生
「休み時間ごとにいろんな女子から呼び出しくらってるね、隼斗」
3時間目が終わった休み時間。
美月が小さな声で耳打ちしてきた。
そう。休み時間ごとに他クラス、他学年の女子が教室にやってきては、隼斗を連れてくんだ。
この感じ、前にもあったな。
球技祭が終わったころか。
自分の気持ちを認めてからのこの状況は、かなりキツイ。
隼斗が席を立つたび、“行かないで”って心の中で叫んでる。
でも、ひとつ不思議なことがある。
なぜか戻ってくる隼斗の手には、何も握られていないこと。
でも今日の呼び出しって、やっぱりそういうことだよね?
受け取ってないのかな……
一気に不安が押し寄せてきた。
もしかしたら隼斗は誰からも受け取らないのかもしれない……
そうじゃなくても、彼女作らないって言ってたんだから、渡すだけムダ……?
がんばって告白した子たちの気持ちはどこへ行くの……?
あたしの気持ちは、どこへ行くの……?