私の青春、君の人生

未来の始まり





それからの毎日は普通に何事もなく過ぎていった。




指の間をサラサラと水が流れ落ちるように、当たり前の日々が。




寒さなんかなくなって、春の暖かい風が吹いている。




もう、専門学生か……




全然実感がわかない。




高校生と大学生の間に挟まれたこの時期は、なんだかふわふわとした気持ちになる。




学校でちゃんと友達できるかな……




最近克服しつつあった人見知りがまた再発しそう。




……ダメだダメだ。




こんなことばっか考えてたら、多分いつもみたいにグルグルと無限ループしそう。




気持ちを切り替えるために、部屋を片付けよう。




ベタな方法だけど、他にすることないし。




専門学生になる前にちゃんとキレイな部屋にしておきたいしね。



< 234 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop