COLORS~Blue~
現地に着いて。
修学旅行があって、


―良かったのかもしれない


思った。

透子さんは、チケットを手配してくれてただけじゃない。

学校側にも、しっかり連絡済みで。


「霧島~。リーダーの役割、ちゃんと果たしてよ~」


いつもと変わらない、忽那に。


「昨日、私が代わりで大変だったんだからね」
「ほんとだよ~。連絡もねーし」


友達。


「…わりぃ」


なんだか妙に、ホッとして。
俺は。


「忽那」
「なに?」
「やっぱ、俺のこと好きなんじゃね?」


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