私が出逢ったキセキのかけら
「かなり、思いやりのある子で、人の事は責めないくせに、自分のことばっかり責めてさ?

だから、まぁ、ストレスも溜まりやすいのよ。それで、学校帰りに、延々と話し続けてたり、そんなことも再々でね~。

もちろん、家のことだったりとか話す内容が、ザ・個人情報で、他の人には、あんまり話せない内容でね?」


莉桜は、親にこれ以上負担をかけてほしくない。

そんな思いがあってか、愚痴なんかは、基本あたしが聞いてたんだ。


「莉桜はね?そんな、自分が愚痴言ってるときにね?「ごめんね?」って謝るの。

こんな話してたら、瑠奈のストレスが、溜まっちゃうねって……。

そんな事、考えなくてもいいのにさ?それで、まぁ……約束したんだよ。」

「なんて?」

「ずっと、一緒に居ようって……。お互いがお互いを、1人にしないようにって……。なのにあたし……、守れなくってさぁ……」

「瑠奈……」

「でもね、あたしが居なくても、莉桜には、たくさんの友達がいて、家族もいる。

だからね?あたしだけで、縛りたくないんだよ。莉桜のことを、心配してくれる人は、あたし以外にもいること、ちゃんと、気づいてもらいたいから……。ちゃんと、知ってもらいたいから……」
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