箱庭センチメンタル
「お前は今世界で一番のラッキー野郎なんだよ、分かってんのか。当たり前みたいに受け入れやがって。甘えりゃ何でも許されると思うなよ、たまたま万人(女性)受けする生物に生まれただけだろ。楽して良いとこ取りする奴ほどろくな目に合わないからな。聞いてんのか、つか代われよそこ」
………。
ぶつぶつ何を言っているのか、全てを理解することが難しい。
よく分からないけれど、そういえば彼は動物が好きだと以前言っていた。
一心不乱に見つめているところを見ると、相当なのだろう。
きっとこの子に対して、並々ならぬ思いを向けているに違いない。
ある意味では当たっている解釈に、若干のズレがあることに気付かない私は猫をそっと抱き上げる。
「どうぞ」
真也の腕に抱かせると、彼は困惑した表情を浮かべる。
その反応に、私は首を傾げた。