箱庭センチメンタル
「通常、どうするのが正解なのでしょうか」
気付けば私は、疑問を口にしていた。
分からない、と言いたげな彼を正面から見据える。
「私の普通は周囲から……貴方からすると、普通ではないのかと。むしろ異質なのではと思うのです。
これまで当たり前だった事が間違いだというのなら、私は貴方に多大なご迷惑をおかけするに違いありません」
「っそんなこと…」
「おそらく、あの屋敷から出たことがない私には一般的な正否の判断がつかないのだと思います。
貴方は迷惑ではないと言ってくださいましたね。けれど、やはり貴方は私を招き入れるべきではなかったのです」
分かっていたこと。
私は、弁えなければいけなかった。