記憶は私に愛をくれない。



記憶が戻ったことを一刻も早く言いたかった。



でも、もっと言わなきゃいけないことが、他にある。




「美初……、やっぱり俺と……、俺と付き合ってくれ」




最初に美初に伝えたかったのは告白だった。




傍にいてやれないのはわかってる。


でも、ずっと美初と繋がっていたかった。



だから、俺は、告白することを選んだ。

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