記憶は私に愛をくれない。
「―――、ん、、」
眩しくて目が覚めた。
手の甲で軽く視界に影を落とす。
「あ、気がついたか、大丈夫??」
「陸??」
声のする方を見ると、どうやら陸がいるらしい。
だいぶ焦点があった目で陸を見ると、
不安そうな顔でのぞき込んできた。
「あ、私何してんだろ。」
率直な言葉がこぼれた。
「どーせ、どっかで無理してんだろ、お前のことだから。」
「え、、、、」
思わず目を見開いてしまった。
「お前、小学生の頃からそーだもんな。」