記憶は私に愛をくれない。



**


「ぐすん、悔しい……、です……っ……。」



終わってみれば下から組で下から3番目。


準決勝にすら進めなかった。





「美初、今年は経験の年よ。来年もここに来て、決勝まで行きなよ。」



「っ………はい。」



先輩である南都田愛美«ナツタマナミ 先輩の胸でわんわん泣いた。



やっぱり悔しかった。


ベストは更新できたけど、悔しいものは悔しい。



私は十分に悔し涙を流した…。
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