あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
「あの……当面のところ今までと同じようにということは、これからは違うっていうことですか?」
恵麻ちゃんがもう少し突っ込んで質問する。
メガネは、軽くうなずくと、
「ああ、その通り。出来ればなるべく早いタイミングで内容を一新したいと思ってる。
そのためにもなるべく実績のある人材が欲しかったのだが……」
彼は、言い終わらないうちにこっちを見た。
ずぶの素人でも申し訳ありません。へへっと笑う。
「栗原さん、あなたには中堅以下の研修の担当をお願いします。
期日が近いものは、手直しする時間が取れないでしょうから、昨年通りで構いません」
「はい」
「すぐにでも、資料を読み込んでください」
「はい」
資料って、あれだよね。
読めばわかるの?
とてもそんな気がしない。
販売戦略なら、いくらでも思いつくんだけど。
ああ前途多難だ。