水色ガールフレンド

一週間後に迫った

「球技大会の出場種目を5・6限のHRに決めるからそれまでに考えておくように、」

それだけ言うと担任は教室を出ていき、本鈴が鳴ると1限の現代社会が始まった。

退屈な授業中、俺の頭は雨音に柚と樹をどう紹介しようか、そのことでいっぱいでいつもは寝ている授業も真面目に受けていた訳ではないが起きてはいた。

俺も昨日やっと友達になれたばかりだし、下手なことをして嫌われたくない。

ましてや俺が自慢気に紹介してやるよと言ったなんて勘違いをされた時には終わりだ。

俺がそんな考えを巡らせていることなんて知らない雨音が来たのはそれから約2時間後の休み時間だった。



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