それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?
 さて、最後に、カーラが登場した。

 カーラは全く以前と変わらず、常に冷静沈着して泰然に振舞い、ジュジュと向き合う。

「お帰りなさいませ、ジュネッタージュ王女様」

 久しぶりに聞いた自分のフルネームと王女の組み合わせ。

 ジュジュはカーラの前では王女として落ち着いて振舞う。

 小言をいわれるのを覚悟して少し緊張していた。

「ただいま戻りました」

「そうですか。それで、目的は果たせましたか?」

「えっ?」

「だから、心から好きと言える殿方にお会いなさいましたか?」

「カーラ、どうしてそれを」

「理由はどうでもいいのです。私の質問にお答え下さい。ジュネッタージュ王女」

「はい。とても素敵な殿方と恋に落ちました」

「そうですか。それはようございました。今までの成果が全て役に立ちましたね」

「カーラ」

 ジュジュはカーラに抱きつくと、カーラはいつもの厳しい顔から、愛情たっぷりに微笑んでいた。

「これで私の使命も終わりました。何も思い残すことはございません。よくぞ王女として立派にお育ちになられました。今まで厳しくしてきましたけど、よくついて来て下さいました。ジュネッタージュ王女様、カーラはうれしゅうございます」

「それじゃカーラはやっぱり私がこうすることをわかってたのですね」

「はい。何せ、女王様が同じ事なさってましたからね」

「えっ、お母様が?」

「詳しくはご本人にお伺いになって下さい」

 カーラは笑ってその後は何を聞いてもジュジュには教えなかった。


 ジュジュが再び戻ってきて、お城は一気に活気付く。

 そしてジュジュの誕生日パーティの準備も慌しく行われた。

 ジュジュはその日を楽しみに待ち望む。

 どんな顔をしてセイボルに会えばいいのか、鏡を見ながら色々と練習していた。

「セイボル、早く来て。愛してるわ、私の愛しい人」

 鏡の自分に向かって、ジュジュは笑顔を向けていた。

 その頃、セイボルは書斎でジュジュのスケッチ画を手にとって見ていた。

 鏡に向かって髪を梳いているジュジュはまるで本人が目の前にいるようだった。

 ジュジュの声が聞こえたような気がして、セイボルはそれに答える。

「ジュジュ、私も愛してる」


 そしてジュジュの誕生日パーティがすぐ間近に近づいたある日、セイボルは旅立つ準備をする。

 衣装をばっちり決め、マスカート、ムッカ、カルマン、バルジに激励をされ、セイボルは気合をいれる。

「よしっ!」

 その意気込みでドアを開けた瞬間、目を見開いた。

 そこには、首に蝶ネクタイをつけたモンモンシューが顔を覗かせ、セイボルを迎えに来ていた。

 そして、恥かしそうに後ろからジュジュがちょこっと顔を覗かせた。

「待てなくて迎えにきちゃった」

「おお、ジュジュ!」

 この調子で、二人の愛はこの先もずっとラブラブのままで──


The End








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